薄い青色のそれ。
ふわふわと浮かんでいる。
目の錯覚かと思った。
ふわふわと浮かんで近づいてくる。
異世界ならこういうこともあるのかなと思った。
「その声は昨日聞いた声かな」
ヒロは冷めた口調で聞く。
「そうなのらー。昨日は飛び降りるかと思ったのらー」
淡い青色の生物、生物と言っていいのかわからないが、それはヒロのそばに来て空中で止まった。
「飛び降りてもいいんだけどね」
小さく笑った。そういう時のヒロは、冷たいような、優しいような、悲しいような、何とも言えない表情をする。
「飛び降りたら、会えないけどいいのら?」
おそらく、くらげなのだろう。くらげをぬいぐるみにした感じ? いや、ドラ〇エのホ〇ミンに似ている? そうでもないか。。。
ヒロは、それを見ながら、色々と考える。考え込むと他には何も入ってこない。
「いいのら?」
それは、確認するように言う。
「ん?」
ヒロは、現実に戻ってくる。
「なにが?」
ひ。