転らぶ (なー。ひー。交換小説)

なな。と、ひひ。の二人で作っていく世界です。

転生した尋の状況

 

(僕は、書けるときに書くつもりだけれど、あまり頻繁に更新できなくて、独りぼっちさを感じさせたくないので、ちょっと文章量は少なくなるかもしれないけれど、ちょこちょこと書いていこうと思います。)

 

 どうやら誰かの身体に入っているようだ。尋は、そう思った。

 ヒロロンというふざけた名前は、この身体の持ち主らしい。そのヒロロンという人物がどうなったのかはわからないが。

 

 訪れる人たちの話を総括すると、ヒロロンなる人物は二週間前に突然の高熱に見舞われて意識を失ったらしい。そして、みんなが諦めかけたところで目が覚めた、と。ヒロロンが目が覚めたというよりも、尋が目を覚めしたというべきなのだろうか。

 周りは、尋が目を覚ましたことを喜んだ。しかし、尋には、ヒロロンの記憶がない。その状況を、高熱による記憶喪失と判断された。身体が動きにくかったのは、まったく食事なりをしていなかったからだろう。

 尋が今いる世界、といえばいいのかわからないが、今置かれている状況は、カガクというものが発達した町にいるということ。尋がいた現代よりもちょっと発達していない世界という感じがした。

 なんでもこの世界では、魔法が使えるらしい。なかなか魅力的な話だが、この町では、その魔法というものが使えない人たちが、都市から捨てられて出来たということだ。

 生まれてきて普通に生活するのは八歳までで、そこで魔法適正というテストを受けるらしい。どの属性の魔法を使えるのか確認するというものだ。ただ稀に、魔法適正がないという人間が出てくるらしい。この世界では、魔法適正がないということは、存在価値がないと判断される。そこで、都市の外に少しの食料と共に捨てられる。

 この町までたどり着けるのは、そこに道があるかららしい。ずっと昔から捨てられた人たちが通ってきて、自然とできた道ということだ。

 魔法適正がない親からは、魔法適正がない子供が生まれる。というよりも、魔法適正のテストという儀式をできる大人がいないと言える。だから、魔法を使わなくても生きていけるように、カガクというものが発達した。

 そして、それなりの規模の町ができたということだ。

 例外なく、ヒロロンもこの町の普通の魔法を使えない存在だ。平凡だが、特に嫌われることのない人物だったらしい。

 

 

(なーちゃんが魔法を使う都会にいて、ひーくんは田舎にいる。ちょっとリンクっぽい設定(笑)。好きに書いてみた(笑)。くらげちゃんは登場させるね、そのうちに)

 

     ひー。